セルフモニタリングとセルフケア

 津田篤太郎『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』でセルフモニタリングとセルフケアについて書かれていること。

 自分自身での症状の評価(セルフモニタリング)がうまい人は、医師の手を借りるタイミングをつかみやすく、どんどん快方に向かう。医療者の仕事はセルフモニタリングを上手にできるように支援することである。

 症状が出たときに診察を受け、原因や状況などの説明を聞き、症状の深刻さや、対処法を学び、自分の症状を正しく理解することも、セルフモニタリング能力を高めるのに役立つ。また、自分で対応できる範囲がわかることで、症状が出ても不安にならなくて済む。

 セルフケアの欠点として、自分なりの対処法にこだわって、不適切になることがある。本人にしかわからない痛みや苦しみがあるのは当然だが、医師は多くの人を診ているいるので、症状に関する知識もそれなりに集めている。患者と医師の視点を合わせることで立体的に状況が見える。